2016年12月28日水曜日

~雪の化石を探して~ストーリー解説

先日18日に終了した「小さな雪だるまの妖精物語~雪の化石を探して~」展ですが、今日はそれがどんな物語だったのか、ダイジェストでお伝えしたいと思います。

出だしはこうです。

「雪の化石」


「雪の化石」というものを知っていますか?

それは、ひと冬にたったひとつの雪の結晶が、ずっと溶けずに、幾千もの年月を経てできるものなのです。
遥かな時を経て、輝きを放つ雪の結晶。
その、わずかな光をたよりに森の小人たちは、化石となった雪の結晶をブロンズのスコップを使って掘り出します。彼らだけが、「雪の化石」を見つけることができるのです。


***そして、ここからストーリーが下記のように展開していきます。***



旅を続けていた雪だるまの妖精たちは、虫たちから「雪の化石」のことを聞き、小人たちが住む森まで列車を乗り継いで訪ねて行きました。


森の入り口で下車し、深い森を探して歩いていると~へっちら、ほっちら、ほれほれ、ほっほっ。と声が聞こえ、近づくと小人たちが汗を流し、掛け声をかけあって、化石を掘り出していました。手にはブロンズのスコップが。


小人たちの歓迎を受け、化石を見せてもらう彼ら。

掘り出したばかりの化石は土まみれ。ほうきで払うと真っ白な雪の結晶が現れ、その中心は宝石のようにキラキラ輝いています。

思わず見とれてしまいます。
長い冬の間に、形を整え磨きをかけるのが、小人たちの冬の仕事だそうです。

そっと触れると、少しひんやりした感触がありました。雪だった時の名残りだということです。

ほほを寄せると、心に響くものがあります。
もとは彼らと同じ雪だったからなのでしょうか。


わざわざ遠くから見に来てくれ、雪と縁の深い君たちだから~と、一つ分けてくれました。


交代でそっと大切にかごを抱え、来た道を戻り、雪うさぎのノンノに見せに行きました。
初めて見る雪の化石にノンノとお姉さんも見とれてうっとりし、なんだか懐かしく幸せな気持ちでいっぱいになりました。



******

「雪の化石」を手にすると、幸せになるという言い伝えがあるそうです。


おわり

このような物語でした。原文にはHimikoによる英訳も添えてあります。

今年もあと少しで終わりです。

ありがとうございました。
どうぞ、良い年の瀬をお迎えください。



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